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vol.07

焚火の時間に欠かせない、タフなサイドテーブル

焚火の時間に欠かせない、
タフなサイドテーブル

Kodai Kaneko

金子紘大

(企画開発本部 Gear開発部 企画課)

キャンプの夜。焚火を囲みながらお酒を飲み、まったりと過ごす時間。それはキャンプの醍醐味と言うに相応しい至福の時間です。しかし、焚火に見とれて地面に置いた飲み物を蹴飛ばしてしまったり、暗闇に置かれた火バサミを踏んで変形させてしまったりして、一気に気分が落ち込んだ経験がある人は、きっと僕だけじゃないはず。
そんな経験から生まれた製品の一つが「TAKIBI Myテーブル」です。飲み物や火バサミの置き場に困らないサイドテーブルがあれば、焚火の時間がもっと良くなるはず。そうして企画がスタートしました。
最初は、テーブルのフレーム構造を一から設計することを考えましたが、Snow  Peakには既に「Myテーブル竹」という名作のサイドテーブルがあります。「この製品の秀逸なデザインを生かすべきだ!」そう思い、Myテーブル竹の基本構造を踏襲した設計にプランを変更しました。
Myテーブル竹をベースに天板の素材を変更したり、焚火シーンで想定されるシチュエーションに対応する機能を付け足す。簡単なようですが、単純に足し算を繰り返してしまうと製品の美しさと方向性が失われてしまうので、本当に求められる機能とシンプルな解決策を見極めながら設計を進めました。そうして辿り着いた主な機能が「補強フレーム」「ハンギングバー」「棚板」の3つです。
焚火を利用して煮込み料理を作ったとき、できあがったアツアツの鍋を置く場所が必要です。天板を竹からステンレスにすれば熱には強くなりますが、それによって強度が上がるわけではありません。Myテーブル竹の構造は一瞬で設営・折り畳みすることに特化しているため、重量物を載せる事ができません。そのままの構造では、重たい鍋を勢いよく置いた時に製品が破損してしまう可能性があります。
そこで脚部から天板にかけて「補強フレーム」を入れて、強度を大幅にあげました。補強によってMyテーブルの美しさが損なわれるのは避けたかったので、アルミ製の脚と対称の角度に補強フレームを入れることで全体のバランスを整えました。
次に「ハンギングバー」ですが、これはシェラカップ、S字フック、小型の火バサミなどを吊り下げることを想定した機能です。ハンギングバーは線材を使用したモノが一般的ですが、本製品は天板の端にスリットを入れて物を吊るせるようになっています。この形状にすることで天板の有効面積を広げながら物を吊るす事が可能になっています。
最後に「棚板」です。本製品はIGTシリーズのオプション「ステンレストレー1ユニット」を天板の下に設置する事ができます。棚板を追加することで収納力が上がるのはもちろんですが、焚火中に飲み物に灰が入ってしまったり大切な物に火の粉が飛んで穴が開いてしまったり、そのようなリスクを回避することができます。
ざっくりとした説明になってしまいましたが、このような感じで焚火について考え悩んで生まれたのが、「TAKIBI Myテーブル」です。焚火をしない時でも大活躍間違い無しの製品なので、多くのキャンパーに使って貰えたら嬉しいです。

焚火の時間に欠かせない、タフなサイドテーブル
焚火の時間に欠かせない、タフなサイドテーブル
焚火の時間に欠かせない、タフなサイドテーブル
金子紘大(企画開発本部 Gear開発部 企画課)
かねこ・こうだい/山に囲まれた芸術大学で自然と学生生活を満喫。2016年春より株式会社スノーピークへ新卒入社。キャンプ後に道具を拭き掃除・除菌するため周囲から潔癖症の疑いをかけられているが、本人は断固否定している。