COLUMN PRODUCT

vol.06
Indigo TAKIBI Denime

初めての「Indigo TAKIBI」講座

Junya Suga

菅 純哉

(企画開発本部 Apparel企画開発部 開発課)

猿の顔、狸の胴体、虎の手足を持ち、尾は蛇。鵺と書いて「ヌエ」と読みます。
今回は、この鵺のような異種混合の新素材、Indigo TAKIBI に関するお話です。
キャンプとデニムの親和性が高いのは、もともとデニムがワークウェアとして「作業をする際に使用する丈夫な素材」として生み出されたという背景と、ロープ染色によるインディゴ染めが着用により色落ちし、着れば着るほど「自分の色」になっていく愛着性を兼ね備えているからでしょう。
「デニムを育てる」という言葉がありますが、長年着込んで穴が開いた箇所をリペアし、擦れて色褪せたデニムウェアはただのボロ着ではなく、自分自身と苦楽を共にした酸いも甘いも一緒くたになった他には代えがたい何とも言えない一着になります。

この14オンスのデニムを、スノーピークアパレルではさらに野遊びに親和性を持たせるようアレンジしました。
まずタテ糸ですが、摩擦や経年使用で破れにくくするために、コットンの中にCORDURA®という通常のナイロンより高強度のナイロン素材を混紡することにより、耐久性を大幅に向上させています。この混紡したタテ糸をロープ染色で染めることにより、従来のデニム素材と同様のタテ落ち感を楽しんで頂けます。
「ロープ染色」とは、糸を短時間染料のなかを通していく作業を繰り返すため、糸の外側はしっかり染まるものの芯まで染まっていない状態の糸となり、生活の中で生じる衣類への摩擦によって糸の表面の染料が落ちていき、次第になかの染まっていない部分が見えてくる現象のことで、これがデニムの味とも言えます。合繊と天然素材のハイブリッドなタテ糸ですが、デニム本来の意匠性はきちんと残るように設計されています。
次にヨコ糸ですが、カネカロンというアクリルベースの高い難燃性、自己消火性を兼ね備えた機能素材を使用しています。これにより、焚火の席で火の粉が飛んできたり炎が服に引火してしまっても、火元から離れればそれ以上は燃え広がらないので、安心して使って頂くことができる新しい「TAKIBI」素材が完成しました。

デニムでコーデュラで難燃と様々な素材特性を兼ね備えたこの素材は、上記の鵺にそっくりなのです。唯一鵺と異なる所は、鵺はその特異な外見から掴みどころがなく、得体の知れないものの比喩として用いられますが、このIndigo TAKIBI はその逆で、デニムの意匠性を残しつつ野遊びという明確な意図もって作られ、ハイブリッドされた素材が用途によって機能してくれる、画期的な新素材なのです。

1月の発売から使用し始め、新緑の芽吹く4月あたりから色の変化に気づき始め、キャンプシーズンの6月~8月にはもう「自分のデニム」になっているはずです。トップスとパンツのセットアップを野遊びで着続けて頂けたら、世界のどこにもない自分だけの一張羅が気づいた時には完成しています。
近年衣類は短いスパンでの消費物と捉えられてしまう世相がありますが、着倒して、穴があいたら修理する、そうこうしている間に愛着は深まるばかりです。

みなさま、この新しい「Indigo TAKIBI」を育ててみませんか?

Indigo TAKIBI Denime
Indigo TAKIBI Denime
Indigo TAKIBI Denime
Indigo TAKIBI Denime
Indigo TAKIBI Denime
菅 純哉(企画開発本部 Apparel企画開発部 開発課)
すが・じゅんや/[O]utside the ordered universe [is] that amorphous blight of nethermost confusion which blasphemes and bubbles at the center of all infinity—the boundless daemon sultan------------, whose name no lips dare speak aloud, and who gnaws hungrily in inconceivable, unlighted chambers beyond time and space amidst the muffled, maddening beating of vile drums and the thin monotonous whine of accursed flutes.